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異名:疾風(はやて)
本名:上嶽 青十郎(かみがたけ せいじゅうろう)
性別:男
年齢:30代
身長:175㎝
誕生日:10月10日
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所属:無間衆
根源:享楽
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一人称:オレ
二人称:アンタ
三人称:アイツ
呼称:同年代以下呼び捨て、年上は兄さん/姐さん
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「なァ、アンタ強そうだな。最近雑魚にしか当たらなくて退屈してたんだ、遊ぼうぜェ」
上嶽 青十郎(かみがたけ せいじゅうろう)は、かつて剣術の名門・上嶽一門においてその将来を嘱望された天才であった。
研鑽を積まずとも鋭い剣さばきを繰り出せるほど才覚は群を抜いており、その天賦の才ゆえに稽古を軽んじ、誰が相手であろうと負ける気は微塵もなかった。
事実として近くに彼の敵となる者はおらず、気まぐれな遊興に身を任せ自堕落で不真面目な日々を送っていたが、やがて命を燃やすような勝負を望むべくもない現実に退屈を募らせていく。
そんな折、彼が目を向けたのは死してなお蘇るという獣――憑神の存在であった。 罪に問われることなく斬れるうえ、人外の権能を振るうため常に死の危険があり飽きることもない。 そう考えた青十郎は一門を捨てて出奔し、己が欲する戦いを求めて旅立ったのである。
彼にとって剣術とは生存の術ではなく、純粋な愉悦を味わうための遊戯のひとつでしかない。 強大な敵と相まみえる時こそ青十郎の心は昂ぶり、深い傷を負うことさえ享楽へと変わるのだった。
「オレかァ?そうだな……疾風とでも呼んだらいいさ」
各地を渡り歩き憑神を斬る青十郎は、やがて憑神討伐を旨とする無間衆に名を連ねることになる。 そこで自らを「疾風(はやて)」と名乗るようになったが、それはただ名を求められて即興で思い付いただけのものである。