報告書番号:2025-02-10-0013
発行機関: ■■■■_■■
担当官: 神形 調査課 ■■■班 調査官 ■■■■
事件概要
事件名: **「赤紐の鏡」**事件
発生日時: 2025年1月28日 午前2時頃
発生場所: 東京都■■区■■ ■■邸
関係者
被害者: ■■■■(37歳、男性、会社員)
発見者: ■■■■■(34歳、被害者の妻)
被害状況
- 被害者の状況
自宅の寝室で死亡しているところを発見。顔面が異常に変色し、瞳孔が拡大していた。
心臓に圧迫による損傷が確認され、外傷は見られないものの医学的には心臓発作と判断される。
- 現場の異常性
寝室の中心に「古びた鏡」が置かれており、その周囲に赤い紐が巻き付けられていた。
壁や床に血のような液体で書かれた不明な文字が確認される。(調査中)
発見時は部屋の温度が異常に低く、窓や空調の操作履歴に異常は見られなかった。
- 呪物の特定
名称: 赤紐の鏡
**形状:**古い手鏡。直径約25cm。縁に複雑な模様が刻まれている。表面は黒く曇っており、鏡としての機能を失っている。
**特徴:**鏡全体に赤い紐が巻き付けられ、結び目が複数存在する。触れると異常な冷感が生じる。
**伝承:**江戸時代の逸話に「呪縛の鏡」として記録あり。
一説には使用者の最も恐れるものを映し出し、それに憑依されるとある。
過去の類似事件では、鏡の赤紐が解かれるたびに周囲の人間に不運が降りかかる。
**呪物の発見経緯:**被害者が古物市で購入し、寝室のインテリアとして設置していたことが確認される。
事件の経過
2025年1月10日: 被害者が古物市にて赤紐の鏡を購入。
2025年1月16日: 被害者の同僚が交通事故死。同日、被害者が赤紐の一部を解いた形跡あり。
2025年1月25日: 被害者が就寝中、「鏡の中で誰かが動く音が聞こえる」と妻に訴える。
2025年1月28日 午前2時: 被害者が死亡。
捜査結果
- 呪物の解析
鏡から高濃度の呪いが検出され、赤紐に封印の痕跡が認められる。
鏡の持ち主が恐怖を抱いた際、それを増幅させる力を持つと推測される。
- 被害者への影響
被害者は鏡を覗き込んだ際に強い恐怖を覚え、その心象が現実化し、心臓発作を引き起こした可能性が高い。
解かれた赤紐が封印を部分的に解除し、呪物の力を増幅させたと考えられる。
対応策
- 呪物の封印
神留 封印二課 ■■■■■により再封印し、現在は特殊保管施設「第七異物庫」に収容済み。
- 遺族への説明
遺族には「原因不明の心臓発作」として説明。呪的要因については非公開。
- 特記事項
鏡を購入した古物市については現在調査中。
同様の呪物が流通している可能性があるため取引業者に警告を通達済み。
鏡に関連する伝承が他にも存在するため詳細な文献調査を行い、同型呪物の回収を進める必要あり。